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今日は「結露」のお話 この時期になると悩まれる方も多いかと思います
住宅にとって結露問題は100%の解決は難しい課題であります
そんな結露の知っておいてほしいお話を実体験を交えて書きます
まず結露の原因とは! 細かいメカニズムをずらずらと書くと長くなってしまうので簡単に言うと、
内外の温度差と湿度のバランスで発生します
そしてこの湿度つまり「湿気」が厄介なのです
湿気の原因には様々なものがあります お風呂、トイレ、洗濯物、石油ストーブ、加湿器、そして観葉植物やもちろん人間自体も 木造住宅に比べマンションで結露が発生しやすいのは
マンションのほうが気密性が高くこの湿気が逃げにくい事が理由のひとつです
ではこの結露にはどのような対策が効果的なんでしょうか よく内窓を設置すれば解消しますなんて事を聞きますが一概にそうとは言えません!
なぜかと言うとお家毎に発生の条件となる要因が違うからです
確かにアルミサッシの内側に樹脂のサッシを取り付ける事によって
理屈的には結露が軽減出来ると言えますが、 調査をせずにお金をかけて内窓工事をしたら
更に結露が酷くなったなんて事も可能性としてはあります
南側と北側の部屋でも、
戸建てでは1階と2階、マンションでは1階と5階でも結露の発生の仕方が違います
結露の対策を考えるにはまずはなぜ結露が起きているかの調査が大切です 実際過去に調査させていただいた物件でも
想定しにくい事が結露の原因となっていた事があります
例1)マンションにお住まいのTさん:換気にも気を使っていたが深刻な結露に悩まされていた →お風呂の換気扇の屋外フード(出口)の防火ダンパーが閉まりかけていて換気扇は動いていたが機能としてはほぼ無意味だった
例2)マンションにお住まいEさん:一部屋だけ結露が激しく悩まれていた →結露の激しい部屋のエアコンの配管が換気口を使って外に出ていて塞がれていた為、換気口が機能していなかった
例1はダンパーを正常に戻し換気扇が機能するように、 例2はエアコンの配管出口を変更する事は困難だった為、ステンレスパイプを配管出口にエアコンパテを貫通する形で抱かせ換気口としても機能するように このような対策で少なからず軽減が可能です
他にも戸建てでもマンションでも同様に
換気口の前に大型家具を置いている事が原因になったり等もあります このように意外な事で酷かった結露が軽減する可能性もあります
最初にも書いた通り住宅にとって結露問題は100%の解決は難しい課題であります 結露は窓回りの水気だけでなく構造体への影響やカビの発生による健康被害も考えられます 結露が発生しにくい環境を作り、上手に付き合っていく事が大切です
結露でお悩みの方は高額な工事を検討する前にまずは簡単に出来る事から心掛けてみましょう それでも解決が難しい場合はまずは調査を依頼してみましょう
結露軽減の為に心掛ける事まとめ ◆お風呂やトイレの扉は基本閉めっぱなし!換気扇は常時回しましょう ◆各部屋の換気口は豪雨や台風以外は開けておきましょう ◆収納や押し入れの扉は日中は開けて湿気を逃がしましょう
ポイントはやはり換気です 家具と壁、家具と家具の隙間、部屋の角など空気が滞留しやすいところに湿気は溜まります 寒いですが暖房器具をつけっぱなしは体の怠さにもつながります こまめな換気を心掛ける事で気持ちも家の中の空気もすっきりさせましょう
次の記事もお楽しみに
